石井 孝規
新潟市医師会会員の皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
2024年10月に新潟市西区で「いしいこどもクリニック」を開院いたしました石井 孝規と申します。開院より早2年が経過しようとしております。ご報告が遅くなりましたが、この場をお借りして当院の紹介をさせていただきます。
開業の経緯を振り返りますと、将来的な独立を漠然と考えつつも具体的な行動には至っていなかった時期に、開業支援のクレアメディコ様からお声がけいただいたことが転機となりました。当時は私生活での不幸が重なり、人生設計に思い悩んでいた時期でもありましたが、その出会いが「心機一転、新たな一歩を踏み出そう」という強い決意へと繋がりました。開業地の選定には紆余曲折ありましたが、最終的に新潟市西区真砂での「真砂メディカルゾーン」構想に参画することとなりました。私は幼少期は転勤族でしたが、小学5年生からこの西区で育ち、青山小学校と五十嵐中学校を卒業しました。近隣は新設クリニックも含め小児科の激戦区ではありましたが、育てていただいた地元に貢献したいという一念から、この地での開業を決断いたしました。
当院が入る「真砂メディカルゾーン」は、「まさご内科クリニック」「まさご皮ふ科クリニック」および調剤薬局で構成され、将来的な増設も予定されている医療モールです。複数の診療科と薬局を一度に利用でき、100台以上の共有駐車場を備えた利便性の高さから、地域の健康を支える拠点として機能しております。各クリニックとは非常に良好な関係を築いており、地域医療を共に盛り上げようと日々奮闘しております。
院内の設えについてですが、私のパンダ好きが高じて、ロゴマークには「子を優しく包み込むパンダの親子」を採用しました。院内は至る所にパンダが溢れており、現在も日々増殖中です。
新型コロナのパンデミック以降の趨勢から、入口は正面入り口と感染症専用入り口に分け、診察室も用途に合わせて使い分けております。両待合室の間は、建築会社に特注した可愛らしいパンダのパーテーションで仕切りました。また、空気感染が疑われる疾患や、ご家族内での感染が疑われる患者様には「ぱんだのお部屋」と名付けた隔離室で診察を行っております。検査設備は、各種迅速検査に加え、血液検査、尿検査、レントゲン、心電図、エコーなどを備えております。昨夏導入したNEAR法による「ID NOW」は、新型コロナやインフルエンザ、溶連菌の早期診断において非常に有用なツールとなっております。
小児科の診療は感染症が主体ではありますが、アレルギー疾患や夜尿症、こころと発達の相談、そして育児相談など包括的な小児医療に注力してまいりたいと思っています。
一方で、現在の課題は診療の効率化です。私自身の診療スピードが十分ではなく、結果として待ち時間が長くなり、患者様にご不便をおかけしております。丁寧にお話を傾聴するという自身の長所を大切にしつつも、よりスムーズな診療体制を構築できるよう、先日カルテ作成AIを導入いたしました。開始早々、すでに一定の業務効率化の効果を実感しております。今後もスタッフ一丸となり、日々の診療体制の改善に取り組んでまいります。
開業して最も嬉しかったことは、勤務医時代に担当していたお子さんが、大きく成長して会いに来てくれたことです。当時の記憶が蘇り感動しました。また、こどもたちの病気だけでなく日々の成長も見届けられることに、小児科クリニック診療の喜びを感じています。
最近ではこどもたちから「パンダクリニック」「パンダのお医者さん」と親しまれるようにもなりました。地域のこどもたちの笑顔を守るため、今後もスタッフと連携して誠心誠意努めてまいります。日々の診療でお疲れの先生方、あるいは「パンダロス」を感じておられる先生がいらっしゃいましたら、ぜひ当院のパンダたちに癒やされにいらしてください。今後とも、何卒ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。




