岩永 明人
令和6年5月、「岩永医院」を3代目として継承・新装開院いたしました。場所はクロスパルにいがたのすぐ近くになります。令和5年の冬、前院長である私の父が急病となり急遽私と妻で医院を代診するスケジュール調整を行い、医院を継続しながらなんとかそれぞれの病院業務を年度末まで勤めることができました。周囲の先生方には大変ご迷惑をお掛けし、感謝申し上げます。
継承にあたり、近隣に新たな土地を探して新築するか、既存の建物をリフォームするか随分と悩みましたが、徒歩や自転車で通院されている患者様が多いことなどから既存の建物(初代院長 私の祖父が建ててくれた医院)をリフォームして利用することにいたしました。驚くべきことにリフォーム期間中に工事・開院準備で診療を休んだ日はわずかに数日のみという奇跡的なスケジュールで乗り越えることができました。工事中に訪れた患者さんや業者さんには、「本当に予定どおりの期日で開院できるのですか?」という疑いの眼差しを向けられ、私自身も工事の遅れに不安を抱きながらの毎日でした。最後に搬入されたトイレのドアが付いたのが、開院前日というスケジュールになってしまい、予定していた電子カルテの練習などは殆ど行えないまま開院日を迎えました。何とか乗り越えられたのは優秀な事務職員・看護師といつもポジティブな妻のおかげだと思っています。フルリノベーションを経て院内の様子はすっかり変わりましたが、建具を再利用するなど工夫を凝らしており、なかなか良い雰囲気に仕上がったものと満足しております。
当院は、消化器内科を専門とする院長と内分泌代謝内科を専門とする副院長による2診体制をとっています。内科一般から専門性を生かした診療までを待ち時間を軽減し快適に提供できるよう心がけております。
上部内視鏡、下部内視鏡については鎮静下でも安心して検査を行えるようストレッチャーベッドを導入しております。検査後に患者様をベッドのままリカバリー室に搬送することができます。病院勤務時代に数多く担当させていただいた炎症性腸疾患の診療もクリニックで可能な範囲となりますが、引き続き診療できればと考えております。
副院長は新潟大学医歯学総合病院などで長年 糖尿病・内分泌代謝内科の専門外来を担当しておりました。今までの経験を生かし、分かりやすく、継続しやすい治療を心がけています。また、甲状腺・内分泌疾患は意外と多いものの敬遠されがちな分野かと思います。気軽にご相談頂ければ幸いです。
昔ながらの良い所を残しつつ、専門性を生かした医療を提供し、地域の皆様に信頼される医院を目指していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。