土田 宏嗣
2022年4月1日に新潟市中央区紫竹山に「紫竹山つちだ眼科」を開院いたしました。平成15年に新潟大学医学部を卒業後、これまで新潟大学医歯学総合病院、新潟市民病院、長岡赤十字病院、県立中央病院、燕労災病院などで診療して参りました。特に新潟市民病院は最も長く、2回の赴任で計11年間診療いたしました。新潟市民病院の眼科は網膜硝子体手術が専門であることもあり、私も網膜硝子体手術を主たる専門領域としております。
高齢化社会を迎え、眼科疾患を治療する機会も増加傾向にあると思われます。例えば白内障は加齢と共に誰しもが必ず罹患する疾患です。しかも治療は手術が確立されており、手術すれば根治できる疾患となっています。また網膜疾患をいくつか例に挙げると、まず糖尿病網膜症は放置すれば失明する可能性のある疾患であり、定期的な通院・適切な時期の治療が重要です。検査機器の発達により黄斑上膜や黄斑円孔、加齢黄斑変性症も診断されることが多くなってきている網膜疾患です。いずれも手術、もしくは適切な硝子体注射治療が必要です。このような主に白内障・網膜疾患に対する、「適切な治療を適切な時期」に、「遠くの大病院に行かずとも近隣で」受けられる眼科のかかりつけ医を目指しクリニックを開院いたしました。
当院では網膜硝子体手術も日帰りで行なっております。以前は眼科の日帰り手術と言えば白内障手術で、網膜硝子体手術は病院で入院して行うものでしたが、徐々に日帰りで行う施設も増えてきております。日帰りで硝子体手術を行える設備が備わっていることは、実は白内障手術に対してもメリットがあります。白内障の術中トラブルの際も、病院へ紹介することなく即座に対応でき、患者さんの肉体的・精神的負担も軽減させることができます。術者としても、合併症のリスクが高い重症な白内障手術にも積極的に臨めることになります。
ありがたいことに、新潟市民病院時代にお世話になった開業医の先生方からも、当院に手術のご紹介を頂き、なかには進行した難症例もありますが、診療・手術させて頂いております。この場を借りて御礼申し上げます。
もちろん、眼鏡、コンタクトレンズ、眼瞼疾患、結膜疾患、緑内障等の一般眼科診療も行なっております。他科通院中の患者様で、目に関してお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。近隣地域の医療機関の先生方と連携し、地域の皆様の目の健康のお役に立てるように診療して参りたいと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。