佐々木 明子
令和5年5月9日、新潟市北区石動に「豊栄こころのクリニック」を開院させていただきました佐々木です。岐阜県岐阜市の出身です。大学から新潟での生活をはじめ30年になります。苦手だった新潟の冬にもすっかり慣れました。大学時代はスキー部に所属し、卒業後も毎年スキーを楽しんでいます。下越のスキー場が次々と閉鎖されていくのがとても残念で、今は村上のぶどうスキー場の存続を強く願っています。
平成13年に新潟大学を卒業後は、同大学精神医学教室に入局し新潟大学医歯学総合病院、真野みずほ病院、佐渡総合病院、西新潟中央病院、松浜病院に勤務いたしました。
松浜病院には14年間勤務し、精神疾患の中長期的経過を診てきました。病気の進行、再燃、再発。入院・外来治療を通して患者様との治療関係、治療環境を作っていくことの大切さを実感しました。
精神科受診は敷居が高いと感じる方もまだ多く、メンタルの不調を我慢して日常生活、社会生活に支障をきたしている場合も多いと思われます。そんな時、「近くのクリニックだったら受診してみよう」と受診してもらえるようなクリニックを建てたいと思い、「豊栄こころのクリニック」を開院しました。
当院は豊栄駅北口を出て直進、徒歩3分と分かりやすく電車でも車でもアクセスのよい立地となっています。建物は大通りに面しており歩道の植木、街路樹が待合室からは眺められます。スタッフは看護師、精神保健福祉士、臨床心理士、医療事務員。それぞれの経験と知識を生かして多職種で日々診療にあたっています。
開院から1年経ちますが、北区を中心に東区そして新発田地区、村上方面からも患者様に来院いただいています。想定していたよりも若い世代の方の受診が多く、スクールソーシャルワーカーとしての勤務経験のある精神保健福祉士が、学校や保健所、就労支援施設等と積極的に連携を取りながら治療環境を調整しています。
当院で取り扱っている疾患は気分障害、不安障害、適応障害、精神病性障害、発達障害が主なものとなります。必要に応じて心理検査も行っています。
他科の先生方からは多くの患者様を紹介していただいています。身体精査および治療が必要な場合には相談させていただき、入院が必要な場合には対応していただいています。医療機関の間での連携の必要性も強く感じています。
まだまだ手探り状態で診療にあたっている日々ですが、地域の皆様に信頼されるクリニックになれるよう、スタッフ一同これからも尽力して参ります。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。