新潟市医師会ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。令和6年6月29日より、第16代新潟市医師会長を務めております岡田潔です。
当会は昭和22年に社団法人として認可された公益法人で、平成25年4月1日から一般社団法人となりました。会員は開業医、病院勤務医、大学病院医師、研修医など現在、約1600名です。役員は会長1名、副会長2名、理事14名、監事2名です。正規職員22名に派遣、出向職員を含めると事務局職員は合計27名です。医師同士の交流、情報共有、医学の振興や医師の生涯教育、予防接種や健診事業の事務手続き代行業務などを行う組織です。そして市民の皆さまの医療・保健・福祉の充実、向上に貢献できるように様々な活動をしております。
具体的な活動をいくつかあげます。急患診療センターの年間365日切れ目のない運営、各種予防接種、特定健診、胃がん内視鏡検診を始めとするがん検診、乳幼児健診、学校健診、さらに園医や学校医、産業医、警察医など、その内容は市民生活に密着しています。また、福祉対策として介護認定審査会や障がい者区分認定審査会の審査担当、在宅医療の研修会や多職種交流会も重要な役割です。会員の皆さまのためには、各種講習会、講演会を開催し、医学・地域医療研究に対する研究助成も行っております。
地域医療構想については新潟市内の救急医療は逼迫し、内科の2次輪番制(病院における夜間、休日の救急当番制度)による、急患診療センターや救急搬送の365日バックアップ体制が、数年前から難しい状況になっていました。しかしコロナ禍で、特に高齢者の救急医療が一部で破綻して、一気に風向きが変わりました。「年8000台以上」を受け入れる拠点として済生会新潟病院と厚生連新潟医療センターが手を挙げました。残念なことは令和6年度からの医師の働き方改革により、年960時間の時間外労働の上限に引っかかる医師が出てきます。新潟市における病院の役割分担と医療資源の適正配置を、関係者間で調整していかないと、新潟市医療圏の地域医療構想実現のタイムリミットは近づいています。
これからも市民の皆さまが、安心して健康的な社会生活ができるように、医師会活動の舵を切っていきたいと思います。
最後に会員の皆さまのご協力には感謝しかありません。今後は医師会から先生がたにご恩返しができるよう頑張ります。また、より楽しく、より気持ちよく、日常診療や医療活動をお手伝いできるような医師会を、先生がたと手を取りあって作っていきたいので、よろしくお願い申し上げます。