小児科は何歳から何歳までの子どもを、診療するのでしょうか?
小学校6年生までは小児科、中学生以上は内科と思われますが、いかがでしょうか?
(40歳代 男性)
医学生は小児科学講義の冒頭で「小児は単に成人の体を小さくしたものではない。異なる最も重要な点は小児は絶えず成長し発達していることである」と教えられます。これらに基づいた各種疾患への対応、予防接種等の予防医学や小児保健、さらに近年では心のケア等も求められるようになり、日本小児科学会認定の小児科専門医を標榜することも許可されています。その一方で、最近医師の偏在、各科専門医の偏りが指摘されているように専門医に受診しようにも近くに専門医がいない地域もあります。
前置きが長くなりましたが、以上のような状況から新潟市のような医療機関に恵まれた地域にお住まいの方々は病状により病院または診療所(一般に開業医といわれます)の専門医即ち子供は小児科、大人は内科に受診されることをお勧めします。
また、頻度は少ないものの中学生でも子供特有の病気に罹患することもあります。小児科の対象年齢は日本では一般に新生児から中学生までとなっています。法律や健康保険上の規定はなく、学問的には前述のような裏付けがありますが、年齢について特に厳しい定義はありません。
病院では小児科は通常上述の年齢により診療を行っていますが、実際上はご質問のように中学生ともなると赤ちゃんと一緒に待っているのはいや、親と同じところで受診すれば一度に済む等の理由から内科と小児科の標榜のある診療所に受診されている場合もあると思われます。
以上のような事情をご賢察頂き、適切な診療を受けられ、お子様が健康に成長されることを願っております。
(2006.06.20)