勝見 政男
この3年来新潟市整形外科一次救急について種々の会議、話し合い、会員へのアンケート、二次三次病院との検討会などが開催され、ようやく平成21年4月よりの構想がまとまりました。新潟市急患診療センターが以前の新潟市民病院跡へ移転するに伴い、従来の外科系が外科と整形外科とに分かれて、整形外科は一次救急として単独に診療を行います。土曜日は外科にお願いして、その他の日曜祝日平日を整形外科が受け持つことになりました。68日の日曜祝日はセンターにプラス今までの診療所宅診(以下宅診)、残り245日の平日をセンターですなわち365日体制がついに今年より発足します。平日はセンターのみ19時より22時まで診療、日曜祝日のセンターは混雑が想定されますので9時より22時まで診療(2交代制)、プラス今までの在宅診療としました(かなり宅診の希望がありセンターのみというわけにはいきませんでした)。またセンター診療は初め9時より18時までの予定でしたが、二次三次病院の希望を入れて22時まで2交代制となり、センターは全員が参加してこれを維持すること、また今までの宅診も続けることが臨時総会で決まりました。外科と分離してなおかつ平日診療を行うことは到底このままの人数ではできませんので、勤務医にも1次に参加をお願い協力をいただいております。受診者はまずセンターまたは在宅医院で診てもらい、必要ならその日の当番の病院に紹介するシステムに持っていきたいと考えています。このシステムがしっかりいけば、いくらかでも二次三次病院の負担軽減につなげる事が出来ると思います。救急車は何でも二次三次に運ぶのではなく、軽症者は近くの開業医で診て貰うように、市の消防局と話し合い平成20年3月より実施しております。新潟市整形外科救急体制は、一次二次三次、開業医と勤務医との垣根を越えた協力があって初めて充実していくものと考えております。西蒲地区は当面現行の独自救急体制を続けることになります。最後に新潟市救急医療がますます整備充実していくことを願っています。
平日 | 急患センター | 19時~22時 |
---|---|---|
日祝日 | 急患センター | 9時~22時 |
在宅当番医制 |
(2009.03.24)